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助産師の仕事

看護師と助産師の違いは何?助産師の仕事内容を徹底解説

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助産師は妊娠、出産、育児、そして人の性の健康をケアするエキスパートです。看護師から助産師になりたい。でも看護師との仕事内容の違いや実際の業務がわからず、助産師の仕事のイメージがつかめない方もいるでしょう。今回は助産師歴8年の管理人AYAが助産師の仕事内容を徹底開設していきます。

法律で定められている助産師の仕事内容と看護師との違い

看護師、助産師、保健師の仕事内容は保健師助産師看護師法(保助看法)によって定められています。
助産師と看護師の違いは、法律によって行うことができる業務が異なっていることです。

助産師の仕事内容は保助看法によって以下のように定められています。

「助産師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、助産又は妊婦、じよく婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子をいう

保助看法での助産師の仕事内容となっている助産は、分娩に付随する行為、すなわち分娩介助、内診、臍帯の切断を意味しています。
また助産師には開業権があり、助産所を開設することができます。

保助看法による看護師の仕事内容は以下の通りです。

「看護師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者

看護師の仕事内容は出産後の女性である褥婦の療養上の世話、あるいは診療の補助を行うこととなっています。

そして助産師は看護師の免許を取得していないと、助産師として仕事をすることができません。

助産師は看護師が行う褥婦の療養上の世話だけではなく、出産する女性に分娩介助など分娩に必要な技術を提供し、妊婦や褥婦、新生児の保健指導を行う仕事をしているのです。

言い換えれば、看護師は分娩介助などの出産に付随する行為や保健指導はできないということです。

看護師が助産師になる方法:進学して助産師免許を取得する

看護師が助産師として働くためには、助産師国家試験の受験資格が得られる学校に進学し、単位を修めて助産師国家試験に合格しなければなりません。

助産師の養成校は4年制大学、大学院、専門学校、短期大学専攻科があります。4年制大学や大学院は2年間の勉強が必要になり、専門学校や短期大学専攻科では1年間の勉強が必要です。

産科がある病院で働く助産師の実際の仕事

ここでは助産師歴8年の管理人AYAが、病院の産科病棟で助産師が実際にどのような仕事をしているのかを解説します。

分娩介助

分娩介助は看護職のなかで助産師のみが行うことができる仕事です。
陣痛が始まって入院した産婦のケアをしながら
分娩(赤ちゃんが生まれる時間)がいつになるのか予測を立てて
異常症状が出ていないかを常に確認しながら産婦に関わっていきます。

分娩が近づくと産婦に分娩対位をとってもらい、
助産師は分娩介助を行って赤ちゃんが生まれたら臍帯を切断します。

また分娩の進行を判断するために、
助産師は産婦に内診をして子宮口がどのくらい開いているかなどを確認していきます。

褥婦と新生児へのケア

助産師は出産が終わると、褥婦の体調が順調に回復するように、
新生児は子宮外での生活に適応していくようにケアを行います。
そして褥婦の授乳援助も助産師の大切な仕事です。
乳房や乳頭の形、新生児の哺乳力を総合的に判断して、
授乳がスムーズにできるようにケアをしていきます。

妊婦へのケア

産科病棟には産婦や褥婦、新生児だけではなく妊婦も入院しています。
切迫早産や妊娠高血圧症候群など、
合併症をもつ妊婦の治療とケアに助産師は関わっていきます。

また、産科外来では妊婦健診を受診する妊婦に対して、保健指導を行っています。
病院によっては助産師外来があり、
妊婦の妊娠経過の判断から保健指導まで全て担当することもあります。

NICUやGCU、婦人科で働くこともある

助産師は産科病棟だけではなく、
NICU(新生児集中治療室)やGCU(回復治療室)の配属になると、
体重が小さく生まれた赤ちゃんや、
分娩のときに具合が悪くなった赤ちゃんのケアを行います。
また婦人科の病棟に配属になると、婦人科疾患の女性のケアを行うことになります。

病院以外での助産師の仕事

助産師は病院以外でも資格を活用して働くことができます。

開業権を活かして助産所を開設する

助産師は看護職のなかで唯一、開業権をもつ職種です。
助産師としての経験を積むことで助産所を開設し、
自分が目指すケアを妊婦や産婦、褥婦と新生児に提供することができます。

ここで注意したいのは、
助産師の免許を取得してすぐには、
開業してケアを提供できる知識と技術がないということです。

開業助産師は自身の判断能力で正常と異常を判断してケアを提供するため、
経験量も必要となります。
日本助産師会では開業する助産師の経験を、
助産師経験年数が5年以上、分娩介助例数が200例などと、
開業のために推奨される条件を提示しています。

助産師や看護師の養成校で教員になる

大学、専門学校などの助産師や看護師の養成校の教員になり、
学生に指導する道が助産師にはあります。
後輩の指導や学生指導に興味があるのであれば、
教員となって助産師・看護師教育に携わることができるのです。

大学での教員を目指すのであれば、
修士号の取得が求められることが多く大学院へ進学が必要となります。
また病院の求人ほど教員の求人は多くないため、
教員の希望がある場合は求人がないか定期的に情報収集しなければなりません。

市町村の役所で働き地域の妊婦に訪問指導する

市町村の役所に勤務し、地域の妊婦や出産後の母親と新生児の訪問指導をする仕事があります。
妊婦に妊娠中の生活での注意点を指導したり、
妊婦が不安に思っていることや疑問に思っていることなどを解決していきます。
出産後の母親と新生児の訪問指導では、
母親の体調、新生児の体重増加が順調か、
授乳はトラブルなくできているかなどを確認します。

助産師になると給料がアップ?助産師のメリットとデメリット

助産師として働くことで、病院によっては資格手当が支給されたり、
基本給が増額になったりすることで給料がアップします。
さらに助産師は分娩介助など資格を活用できる業務の幅が広がり、
自分自身の判断に基づいてケアを行うことから、
看護職としてのやりがいを感じる機会が増えることもメリットです。

しかしながら助産師は母親と赤ちゃんの2つに命を同時にケアするため、大きな責任が伴います
また資格を取得するための進学資金や1年から2年の学習期間が必要になることはデメリットに感じる方もいるでしょう。
助産師の養成課程では分娩介助の実習が昼夜問わずあり、
短期間でたくさんの知識と技術を身につけることから、働きながら進学することはできません
資格を取得する期間は助産師の勉強に集中することとなります。

まとめ

助産師は出産に関連するケアを全般的に行い、活躍できる場も幅広くあります。
仕事のやりがいを感じる機会もたくさんあり、
新しい命の誕生に立ち会えることは素晴らしい経験となります。
しかしながら助産師の資格取得には時間とお金が必要なのは事実です。
助産師を目指したいと思ったら、計画的に進学の準備をしましょう。
この記事を看護師から助産師を目指すための情報としてぜひ参考にしてくださいね。

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